理事長エッセイ

先生の熱意と指導力が安松幼稚園の誇り

平成16年1月
理事長 安井俊明
平成16年度新春
歌おう日本のこころ 唱歌・童謡コンサート in 泉の森

安松幼稚園児(年長5歳児)出演の嬉しいお知らせ



新年明けまして おめでとうございます。
本年が、皆様にとって、心豊かな年になりますよう念じています。
また日本の子供たちの健やかな成長を、皆さんと共に念じたく思います。

 嬉しい新春コンサートのお知らせです。


一緒に聞きましょう!!  一緒に歌いましょう!!
  「唱歌・童謡を通じて、時代を超えて残すべき日本の文化を子供たちに伝えたい」という当園の主張に賛同された産経新聞が、1学期のお楽しみ音楽会を取材に来られたことは、保護者の方々はご存知の通りです。
 今回当園に対して、「安松幼稚園の園児たちとプロの歌手が一緒になって唱歌・童謡を歌うコンサート」の企画と、その立ち上げを手伝ってほしいとの依頼が、産経新聞と泉佐野市からありました。
 そこで私(この春まで 相愛高校 中学校 の校長でしたが、相愛高校・大学と音楽科があり、音楽関係では有名)が、関西二期会の歌手等を紹介し、コンサートの構成等をアドバイスし、ほぼ案がまとまりました。
 コンサートは2部に分かれ25~26曲歌われますが、当園の園児の舞台は、次の7曲の予定です。

 
 

1部のオープニングの1曲(他の出演者と共に)

1部の最後の4曲(当園の園児のみ)

2部の最後の2曲(他の出演者と共に)

 
  

園児も先生も張り切っています。お楽しみに!!

ちょっと一言
 園児出場の依頼があったとき、園長先生や全ての先生と色々と話し合いました。
安松幼稚園では、物事を決定する際、その事が当園の園児たちにとってプラスとなるかマイナスとなるかが最大の判断基準です。
 今回の泉の森ホールの出演は、園児たちにとって、新しい素晴らしい経験になると考えました。(もちろん、園児にとって過度なストレスがかかると判断すればお断りするのですが…)
 年末に現地リハーサルが一度ありましたが、子供たちは、眼をらんらんと輝かせ、やる気に満ち溢れています。しかしあのホールに初めて入ったときは、少しはプレッシャーを感じたようです。そしてそのプレッシャーこそ、私たちが期待したものでした。
 当節、子供たちに対して何不自由のない環境を用意することが最善であると考える大人が多くなってきたように思います。が、当園は、そうは考えません。
 子供たちの成長と将来の自立を願うとき、適度な緊張はとても大事だと考えています。言い方を変えるなら、子供が人間としてたくましく育つには、適度なプレッシャーがむしろ必要なのです。
 その意味において、今回の泉の森ホールの出演は、運動会や発表会の練習や本番と同じく、当園の5歳児にとって、何物にも代えられない経験であり、こういう経験を通してたくましさや積極性が育っていくのです。


追 伸
 当園の保護者の方は、上記の内容が スーッ と頭に入っていくことと思いますが、入園前の小さいお子さんをおもちで、「うちは大丈夫だろうか」と心配される方があるかもしれません。が、その心配は全くありません。
 実際の指導においては、子供たちの個々の性格の違い・精神的な強さの度合い・本人の今までの経験や家庭での育てられ方 等々に応じ、一人一人にあったきめ細かい指導をしていきます。(当園ホームページの「お母さんからのお便り」の15年12月の発表会の感想をご覧下さい。ほんの数例しか掲示できませんでしたが、両親の顔を見ると涙ぐんでいた子どもが、いかにたくましくなっているかということを)
 まぁ考えてみれば、例えば、幼稚園に入園するということ自体が多くの園児にとって緊張を経験することであり、大泣きをする1/3ぐらいの園児にとっては、緊張やプレッシャーを通り越して、非常なストレスそのものでしょう。今まで家庭でお母さんなどの関心・注意を自分一身に集めていた心地よい環境から、突然集団生活に放りこまれるのですから。
 しかし2週間もすれば、ほとんどの子供は楽しんで通園するようになります。(例外的に1ヶ月程度かかる子供もいますが)
 このように、教育とは、子供の周りからプレッシャーやストレスを取り除くことではなくて、それを乗り越えていく力やたくましさを育むことです。
 「私たち大人はドーンと構え、永い眼で物事を観つめることが大切である」という言葉でもって、新年の挨拶と致します。