理事長エッセイ

先生の熱意と指導力が安松幼稚園の誇り

令和4年3月16日
理事長 安井俊明
歌唱は情緒を豊かにするだけではなく言語・運動などあらゆる分野の発達を促す

――なんちゅう幼稚園や こんな幼稚園が日本にあったのか
歌唱指導者
合唱指揮者
歌唱指導者・合唱指揮者沼丸晴彦先生の感想です――沼丸晴彦先生の感想です――

 コロナ騒動で明け暮れた令和 3 年度も学年末を迎えました。
 そんな中、参観者の制限などを含め徹底した予防策を取りながら、この 1 年間の園児の成長をご覧頂き、先生・保護者共に喜びたく、積み残した行事に取り組んできました。
 そして今日 3 月16日、春の訪れを感じつつ卒園・進級の日を迎えました。
卒園・進級おめでとうございます。
 今年度の文化発表会は、多くの保護者の方から感動のお手紙をたくさん頂きました。
そして発表会には、沼丸晴彦先生にお越し頂きました。沼丸先生は、和歌山児童合唱団の指導・指揮(世界33か国で合唱披露)、日本合唱指揮者協会理事など、これ以外にも多くの役職に就かれています。神戸女学院大学音楽部でも教鞭をとられていました。
この令和 3 年10月の「りんくう野外文化音楽堂」のこけら落としのコンサートで中心的な役割をされ、そこに、安松幼稚園のお母さんコーラスが出場しました。
それが一つのご縁となって、安松幼稚園のHPを開かれたところ、歌唱・遊戯などの色々な文化的な発表に驚かれ、「こんな幼稚園が日本にあったのか」と、今回の安松幼稚園の文化発表会にお越し頂いたのです。
●発表会を参観された沼丸先生が、直接私達に語りかけられたご感想です。(HPで生の声を聞く事ができますので、そちらでもお聞き下さい)

・10月の野外コンサートに、安松幼稚園のお母さんコーラスが出場されるので YouTube で安松幼稚園を調べたところ、園児の歌唱がupされていて、「なんじゃ、この幼稚園は!」と驚いたのが最初でした。

・多くの幼稚園に行っているが、こんな幼稚園が日本にあったのか!! という驚きです。

・発表会を参観して、涙腺がボロボロになるくらい感動した。

安松幼稚園は、先生方が子供の力・可能性を信じていて、真剣に勝負している。

(安井注:いつも安松幼稚園が大切にしている『子供に適切な負荷をかけ、それを乗り越える経験こそ、子供の成長を促す』という主張は、まさに子どもの能力・可能性を信じているからこそです。それを瞬時に見破られた沼丸先生に敬意を表します。)

・幼児期に、安松幼稚園でされているようなことを経験するのはとても重要である。

音楽は言語能力の発達と、大きく関連している。

・歌うにはリズム感が必要となり、右脳と左脳が連動しないと歌ったり動いたりできないので、歌唱をすることで運動神経が良くなり、聴力も発達するので将来の語学の習得に大きな効果がある。

歌唱では丹田を使うので体幹がしっかりし、健康も促進される。

・本日は歌だけではなく、踊り・劇など全てに感動しました。

……ここまでは発表会での沼丸先生の直のお話です。

 ●その数日後に頂いたお手紙も、一部紹介しておきましょう。(原文のままです)
  先日は安松幼稚園文化発表会へお招きいただき、ありがとうございました。

 私も和歌山市内で多くの音楽教育に頑張っている幼稚園を見ていますが、ここまで徹底して、また信念をもって取り組まれている幼稚園を見たのは初めてでした。
歌・遊戯・劇など、それぞれの子供達の素晴らしいパフォーマンス、それを全身全霊で指導している先生方など、子供達の力や可能性を信じ、それらを最大限引き出し、あの発表の場で必ず達成感を与えるまでもっていくことは、そう簡単にできることではありません。
そしてその内容には、日本の大切な歴史や文化などを取り入れるなど、何が正しい教育なのかを、純粋にかつ真剣に取り組まれていることに感動しました。
それは子供達にとって、将来生きていくうえでの大きな力となるでしょう。
安井理事長先生をはじめ、園長や各先生方に心より敬意を表します。(ここまで引用)

世界的な指揮者・音楽家から、安松幼稚園の本質をずばり指摘頂き、多大な評価を頂いたことを嬉しく思い、ここにお伝えする次第です。
 色々な制限があり大変な一年でしたが、知恵をしぼり、ほぼ通常通りの教育活動を行えたと自負するとともに、多くのほとんどの保護者の方からは「よくここまでやってくれた」というお礼と、励ましの手紙を多く頂きました。園の姿勢を応援して頂いて感謝しています。
来年度こそ、皆さんの平穏な生活と、通常の教育活動や行事がスムーズに行われることを願っています。