理事長エッセイ

先生の熱意と指導力が安松幼稚園の誇り

平成16年2月
理事長 安井俊明
やる気満々(研修生の反省ノートから)

 他の幼稚園で先生の経験のあった方が、現在 当園で、研修を積んでおられます。そしてその日一日の中で感じたことを自宅でノートに記して翌日に提出、それに園長先生もしくは理事長そして直接の指導の先生が返事をするというシステムです。(このシステムは、当園に赴任した全ての先生にも適用され、先生方の力量upに、大いに役立っています。)


 まずは、その先生の反省ノート・1月30日(金)からの引用(一部)です。
「どの先生においても、指導の仕方が素晴らしいなぁと、思いました。
研究授業でも日常の保育でも、子供たちのやる気に満ちた表情を見ていると、どういった指導をすれば子供たちをこんな状態にまで導けるんだろう。私にもこういう指導が出来るようになるのだろうか? と感じます。」

 次は「どういった指導をすれば……」に対する私の返事です。

(1)

まずは先生自身が人間性豊かで、感受性に満ちていること

(2)

こういう人間に育ってほしいという園の教育目標がはっきりしていること
つまり何かをする場合に、園児たちに、そのことの持つ意味(目的)を発達段階に応じて、明確に具体的に伝えること

(3)

園全体にまとまりがあり、チームワークがよいこと
全員の先生が教育目標をしっかりと理解した上で、個々の園児や一つのクラスを全員の先生の眼を通して多面的に見守り、活発な意見交換がなされること。
但しこのためには、園の風通しが良いことが前提となる。(良いことは良い、悪いことは悪い と先生の間で自由に言える風が園全体に流れているかどうかがポイントである。)

(4)

先生たちが一生懸命に、全身全霊を込めて園児と接すること

等々


上記(1)~(4)から分かるように、(1)(4)は先生個人の資質であり、(2)(3)は園の教育哲学・園風です。これら二つがうまくマッチしたとき、意欲満々の子供が多く育ちます。


最後に
私も当園の子供たちを見ていると、何事にも非常に積極的だと感じます。
他の園を数多くご存知の体操教室の田中先生も、「他園の子供はやらされているという感じがすることが多々あるが、安松の子供たちは跳び箱でも縄跳びでも、自分から これでもか これでもかっと 真っ向からぶつかってくる。その姿勢がとてもよく迫力がある」とよく言われます。

 このやる気満々を育てることこそ、当園では教育の第一歩と考えます。