理事長エッセイ

先生の熱意と指導力が安松幼稚園の誇り

令和3年8月10日
理事長 安井俊明
安松幼稚園の園児は 表情豊かで とても楽しそう

――ここは日本? それとも アメリカ!?
 アメフト・チアリーダーの感想です――

 この6月に、ある方から「ぜひ安松幼稚園で、チアの指導をしてみたい」というお話が、突然まいこみました。
その方の経歴がすごくて、NFL(全米プロフットボールリーグ)傘下のチームに
所属し、日本人初のチームキャプテンに選ばれ、8年間その重責を果たされた小島智子さんからの申し入れでした。
アメフトのチアチームというのは、全米で人気も高く、憧れのステータスです。
 安松幼稚園の5歳児の人となりをご覧いただいて判断下さいということで、6月24日に来園され、先ずは教室で通常の授業を参観頂きました。

ものすごいスピードで展開されるドッツカードによる集中力・注意力・記憶力の養成(3分)

数人の声を出しての掛け合い(5分)……まるで演劇のお芝居のよう!!

踊り そして 歌(5分)

見学の3人の先生を巻き込んでのトーク・歌・踊り(6分)……それはもう、圧倒されます!

その後ホールに移動しての

歌『手紙~拝啓15の君へ~』のプレゼント(6分)

当園の先生の指導による5歳児女子全員によるチアダンスの振り付け 隊形変化(約15分)

プロの3人の先生による5歳児女子全員に対する指導(約35分)

 約1時間15分の凛とした空気の中でのとても楽しい授業、そしてチアのプロ中のプロ
の先生との交流
でした。(①~⑤は男の子も全員参加で、男子のパフォーマンスにも感心されていました!!)
 小島先生は、教室での子供達との掛け合いにおける元気さに驚かれたようで、エネルギー全開で、交流に参加くださいました。
 またホールでの指導での合間に次のようなお話がありました。
●「私はアメリカの幼稚園でも教えていました。今日、安松幼稚園のみなさんの様子(掛声・歌声・踊り・パフォーマンス)を観て、子供達の表現力の豊かさに、ここは日本? それともアメリカ!? と、一瞬アメリカにいるのかなという思いにおそわれました。アメリカの子供達は自己アピール、自己表現をたくさんします。私は、日本で、ここまでのパフォーマンスが出来る子供達を見たことがありません。自分の気持ちを 笑顔・掛け声・歌声・ダンス・体全体で表現できる。素晴らしいです。」とのことでした。
●掛け声を、『大きな声で遠くの上の方に飛ばして』と話すと、安松の5歳児は直ぐ出来たのには驚きです。これは小学生でもなかなかできません。(安井の思い:これは平生の歌唱の発声が身についているんです。アッパレアッパレ!!)
●次に具体的な指導で、基本的ないくつかの型を教えて頂いたのですが、グレープバインという足を交叉して移動する足の運びの演目がありました。この足の運びの型は難しくて、こちらが初めて話して、幼稚園児が直ぐに出来るなんてありえない、そして一時間を超えて指導を続けられる園児の集中力、この2点に驚かれていました。
聞く力、その内容を理解する力が極めて高いと話されました。
●最後の先生間の話し合いの際、安松の先生の素晴らしさを真っ先に挙げられ、それが子供に乗り移っている。集中しながらも表情豊かな園児、こんな幼稚園は日本中にないと最高級の賛辞を頂きました。
●若手の先生の一人は、先生間は和気あいあいの中にも凛とした空気があり、先生と園児も信頼関係で深く結びついている。私もこんなところで働きたいとまで、仰って頂きました。
いずれにしても、笑顔、やる気、自己表現と、安松幼稚園が大事にしてきたものを最大限に評価いただきました。
 さぁ、これからこの提携のお話は、どちらの方に向かっていくかは、この原稿を書いている段階では未定です。楽しみになさって下さいね。

 ここで、昨年の卒園児のお母さんである牧野瑠美さんのお手紙を思い出しました。

「安松幼稚園に通っている」と言うと、「安松幼稚園は厳しいんでしょ?」と、よく聞かれます。が、私は、この『厳しい』という言葉に、違和感を覚えます。
『厳しい』と言う基準は人によって違うと思いますし、確かに安松での音楽会や発表会や末広公園でのマラソンを見ていると、甘くゆるゆるではありません。
ただ『厳しい』 = 『先生が怒る 恐い』 『子供に無理な要求をする』 と思っている人があるようですが、私は全く厳しいと思った事はありません。何より匡太は、発表会もマラソンもとても楽しんでいましたし、それが答えじゃないかなぁと思います。
 匡太にピッタリの安松幼稚園に通うことができて良かったです。
3年間、本当にありがとうございました ^o^
私は、現在 満3歳児の由那と一緒に、あと3年間通うことが出来ることを嬉しく思います。これからも親子共々、宜しくお願いします。

 今回の小島先生のお話を聞き、自由闊達に自分を表現できる園児達、これこそ安松幼稚園が求めているもので、世間の一部の人が言う『厳しい』とは、対極にあることがお解りいただけると思います。
 100歩譲って、安松をあえて『厳しい』というなら、ゆるゆるではなく、子供の勝手や我儘を無くし、人間を鍛え精神を強くしてくれる事かなぁと思います。それも楽しみながらね!! そして人としての情操や優しい気持ちも育み、自分を自由闊達に表現出来る、これが安松の本質だと思います。
 今回のプロ中のプロであるチアの小島先生の評価をお聞きして、このような事を改めて感じました。